10月の月例会

(第100回)
平成14年10月13日(日)快晴



 さすが10月天気晴朗、1年通しても、こんな素晴らしい条件でプレーが出来ることは、なかなかありゃしない・・・・・・・・・・・・・・。幸、しやわせ!!
 平成4年の4月に発足して、ちょうど10年と半年が過ぎました。第1回から暫くは会員権を持っていた方(確か、篠崎さん)の紹介で、広池学園の9ホールのミニコースで、44名の会員の中から4組(16名)の希望者(先着順)で始まりましたが、参加希望が余りに多くて、何組か増やして貰えないかと交渉して1、2組増やしてもらいましたが、それ以上は駄目と断られ、2日間に分けて月例会を開いたりしましたが、あまりの気象条件が違い過ぎがあったりで、不評を買い、やむなく、少し先の沼南ゴルフ場など、幾つかのゴルフ場へ足を運びましたが、ままならず、また、「私もわたしも」と会員の方は増えて、最高は平成8年の72名の大所帯(13組がコース参加)にまで発展し、月例会を受け入れてくれるゴルフコースが、なかなか見つからず、会長はじめ役員が奔走し、やっと下妻ミニゴルフクラブが見つかり現在まで続けられています。
 発足当初は会員の方々の練習熱心には、感心しました。早朝の割引タイムから、日中から、近辺の打ちっぱなし練習場へ行けば必ず誰か、かしかに逢うというぐらいで、それはそれで向上心の現れだったんでしょう。
 当地から下妻ミニゴルフクラブは首都高、常磐道と走り、谷和原インターから北に行く国道294号線を約1時間余りかければ到着。
 行き初めの頃は、バイパス道路の開発が進行中で石下の辺りから下妻までの国道125号線までは盛土してあるのだけは見えていたが、遅々として開通はしなくて、左に折れて石下の町中を通り下妻の町を通る国道125号線を回って行ったり、右に折れて小貝川の近辺の細い道を走って迷子になったりして、はては、筑波学園の方を回って行ったりしたが、何れも約70キロメートル程だった。途中の道路状況も2車線だったり4車線だったりで非常に走りづらかった事を思い出します。その上、チョクチョク寒くなると町はずれの両側が広いたんぼのど真ん中のバイパス道路になると霧が濃くて前方がヘッドライトをつけても、よく見えないことがあり、また家並みがある街場に来ると霧が晴れるという現象も、はじめての経験だった。日本有数の穀倉地帯だけあって穀物サイロ、細い水路が道端の各所に網の目のように設けられており、また、よく目標物にしていた緑色の天守閣(NHKの大河ドラマの撮影に使われたとききましたが、不確か)、屋根だけしか見えない神社仏閣など見通しのいいところです。また、下妻ミニゴルフクラブは晴れたり、薄曇りぐらいなら筑波山を見ながらプレーができ、快晴なら登山している姿が見えそうです。
 この間、発足2、3年過ぎからは年に1回群馬県多野郡吉井町のサンコー72カントリークラブ(3年)や栃木県上都賀郡西方町の西方ゴルフ倶楽部、茨城県日立太田市の西山山荘カントリークラブ、結城市の結城ゴルフリンクス、芳賀郡益子町の益子パブリックコース、久慈郡大子町の茨城ゼネラルカントリークラブ、西茨城郡笠間町の西茨城カントリークラブ、そして、今年から栃木県芳賀郡茂木町の希望ケ丘カントリークラブの送迎バスで年に2回(4月と11月)月例会としておこなわれています。

国道294号線

 国道294号線は、千葉県柏市を出発して茨城県西部・栃木県東部を縦断し、福島県会津若松市までを南北に結ぶ全長241kmの道である。詳しく調べたわけではないがこれは3ケタ国道としてはかなり長い方で、かつ4つの県を通過するというのはかなり珍しい。とはいうものの実は千葉県内の国道294号線はただの形式的な存在に過ぎないのであるが(後に詳述)。長いわりにはあまり大きな都市は通らず、地味な道ではあるがそこはかとなく味わいは深い。
 国道294号線の法律上の起点は千葉県柏市、呼塚(よばづか)交差点である。国道6号線と国道16号線の交差点であり、だいたい、いつ行っても渋滞していない時がない。
 利根川を越えた茨城県取手市で始めて姿を現す。こういうケースは実はよくあるのだけれど、なぜ素直に取手を起点としないのかやや謎である。
 取手で左折して守谷町までは2車線と4車線を交互に繰り返す。用地の買収が済んだところだけ4車線化しているのか。はっきりいって走りづらい。しばらく走ると、常総バイパスに突入する。全長40kmにも及ぶ長いバイパスで、関東平野の田園風景の中をほぼ真北に向けて、小貝川と関東鉄道常総線の間を一直線にぶち抜く豪快な道である。
 北上していると、石下町で左側に変なものが現れる。近づいてみるとなんと城である。なぜこんなところに城が?と思って看板を見に行くと、石下町地域交流センター兼博物館(通称豊田城)」。えらい交流施設もあったもんである。 
 下妻市内には2000年に「道の駅しもつま」が開業した。レストランやそば屋もあるしでなかなかファン(?)には好評である。大平原の景色に飽きたところでちょっと休憩していくのにちょうどいい場所でもある。栃木県境の町、下館で久々に4車線になる。最近国道294号線は交通量が増えており、特に長距離トラックがぶんぶん走り回っている。関東地方を縦断して東北地方に抜ける貴重な道であるため、国道4号線の渋滞を避ける車が流入してきているのであろう。それに合わせて常総、下館、真岡、茂木、烏山など次々にバイパスが整備されつつあるのだが、ほとんどが2車線であるため増加する交通量をさばき切れていない感がある。
 栃木県に入り、最初の町は二宮。かの二宮金次郎の出身地であり、ここにも道の駅がある。真岡市街地を迂回するバイパスはすでに完成し、供用中である。 
益子は焼き物の町として有名で、沿線のあちこちに益子焼の店が立ち並び独特な雰囲気を醸し出している。ここで国道121号線、国道123号線と重複するが、栃木県はこの辺の表示がしっかりしていてわかりやすい。
 国道294号線は栃木県北部を那珂川とともに北上してゆき、馬頭町、湯津上村、黒羽町あたりは温泉地帯でもある。面白いのは湯津上村で、民家や店の軒先に屋号の看板が出ている。このあたりから道端にチェーン着脱場が現れる。もうみちのくは目の前である。

 県境は森に包まれており、切り通しになった両側に小さな神社がある。関東と東北の境目でもあり、かつては関所も置かれていた要所である。千数百年の間、様々な思いを抱いて無数の旅人や兵士がここを通過したのだろう。そういう雰囲気を感じさせる場所である。
 県境の町白河市は陸羽街道の宿場町でもあり、三大関所の一つ白河の関も置かれていた東北の玄関口である。現在も東北新幹線、東北自動車道、国道4号線、国道289号線、国道294号線が集まるなど交通の要衝としての地位を失っていない。また、ここは喜多方に比べても遜色のないラーメンの町でもある。
 そんな白河市内だが、国道294号線は、ドライバーにとって決して走りやすくはない。市街地の細い道をあちらこちらと右往左往しながら抜けて行かねばならない。こういうくねくね道という
のは、古い町独特のものである。ここまではわりに新しくきれいな道が続いて来たが、長沼町内に入って国道294号線は江花川沿いの細く頼りない道になる。林の中に入り込み、標高も上がり始めて秘境の趣を強くする。と、突然左手に滝が現れる。何か気温まで下がったように感じられる。
 ここから国道294号線は勢至堂峠、三王坂、黒森峠の3つの峠を越える難所に入る。まず勢至堂峠だが、ここはすでに道が改良されており、トンネルも掘られているので特に走りにくいことはない。
 峠を下り、いくつかの集落を過ぎた後、国道294号線、最大の難所である黒森峠にさしかかる。ヘアピンカーブと急坂の続く、きつい山道をえっちらおっちらと登ってゆき、ついに頂上に到着。標高630m、おそらく国道294号線最高地点である。郡山市と会津若松市という二大都市の境界とは信じ難い、ずいぶん淋しい場所である。 
この黒森峠も麓の方ではトンネル工事が行なわれており、開通すれば峠道はおそらく旧道となる。難所も昔語りとなってゆき、山村の暮らしも少しずつ変わってゆくのだろう。
 3つの峠を越えた後はだんだんと民家も増えてゆき、会津若松市街手前で国道49号線にぶつかって国道294号線は見かけ上終わりを告げる。この後、形式的に国道49号線との重複区間が続き、国道118号線の終点でもある北柳原交差点で国道294号線は終わりを告げる。
 1995年3月27日に国道294号線が2車線と4車線を交互に繰り返しながら全面開通しました。