3月の月例会






10周年記念大会

 平成4年の4月に町内の有志を集めて始まった当ゴルフ会も「素人はだし」の人からゴルフの「ゴ」の字も知らない、ましてやクラブを握った事もない「ど素人」が、混じってよくここまで続いたと感心します。よくよく面倒見が良かったんでしょうか。
 発足してから亡くなった方もいますし、退会された方も多勢いますが、そういう方々に余る人たちがドンドン入会されて今日の、この日を隆盛に迎えることが出来ました。
 大会も記念日にふさわしい俗にいう日本晴れで、厚さ寒さも彼岸までといわれる様に、この時期には珍しく、暖かくて我々のこの良き記念日に会わせて、天地までが祝って呉れている様に思われてならなかった。
 発足に当たっては有志がそれぞれ個別に口コミで歩き、20数名の会員を集め広池学園ゴルフクラブの9ホールを2回まわり、第1回の優勝は山崎和幸(イーグル・マスター)さんです。数えること、今回が第92回目となます。数多くの人たちが優勝の経験者となりましたが、優勝回数の最高は、6回勝った矢沢正人さんです。
 この年は、8月と1月は、お休みして年10回の月例会が行われた。そのうち、10月には本大会という名のもとで、何時もの月例会とは、いささか趣を変え、幾多の特別賞や会長のポケットマネーで立派な賞品の提供までがあり、大変な盛り上がり方だった。年度をが終わってみると44名の会員になっていた。その後も、順調に運営され平成5年58名、平成6年61名、平成7年68名、平成8年72名、増え続きましたが、この年を境に、平成9年66名、平成10年61名、平成11年61名、平成12年59名、今年47名と下降しています。
 それでも、未だに発足当初の会員数を維持しているということです。この間、世間では日本誕生以来の大不況に見舞われたにも、かかわらず、多い時には13組もの参加者があり、広池学園ゴルフクラブでは、人数が多すぎると、何度も参加人数を減らして欲しいという事で、2回に分けて月例会を行った事もありましたが、開催日が分かれると気象条件が著しく違いすぎたり、条件があわずで、すぐ止めました。
 そこで、2,3のコースに行ってみましたが、やはりだめでした。すこし、足を延ばして今回までずっと下妻ミニゴルフクラブで開催しております。地元から有志の方々の車に便乗して、毎回行っていますが、このカタ、無事故、無違反の安全運転で楽しい初期の目的、地域の親睦の役目も果たしてきています。
 また、地元に戻ってきて行うパーティにも以前より参加者も増え、今では殆ど方が参加します。成績発表、ハンディ改正、参加賞、その他、そして入賞者の喜びの挨拶と続き、乾杯して、何時もの懇親会のパターンですが、これが、なかなか好評です。
 中でも、5周年記念大会は、本大会を2倍も、3倍も、うわまわる賑やかで楽しく廻り、地元のあおぎり集会所で大パーティになり、当町会、岩井町会長(ゴルフ会名誉会長)からも、お祝いの挨拶を頂きました。
 平成11年には、初代会長の石井利之さん(半年前には小林義明実行委員長)が亡くなり、大変寂しくなりましたが、ここは一番、残された我々が頑張らねばと心に誓いました。平成11年度の最後の3月の月例会は、5周年記念大会にも勝る、石井会長の追悼大会として、徳を偲び、なお、一層力強く意志を引きついて行こうと心に誓いました。有志からの賞品の提供を呼びかけたところ、一人で幾品も出して頂いたりして、全員にお配りしても余るほどでした。そして、当会の念願だったお揃いの帽子を名入で作り、会員全員にお渡し致しました。
 今回の10周年大会は、吉原好太郎会長を中心に会合を重ねて、現況で出来うる限りの大会にする事が決まり、月例会賞品のほか、参加者による持ちよりの参加賞と決まり、平成14年3月10日(第2日曜日)に決行されました。記念パーティは、「喫茶イーグル」で会費¥3,000で、飲み放題で行われ、何時も通りの成績発表、賞品授与、参加賞、ハンデ改正、その他、今日の出来事、色々な、よもやま話と進んだ所で、入賞者の喜びの挨拶、また、いつになく酒量が進んだのも陽気の所為だけではなかった様です。お酒が入ると、普段は耳にしない世間話と、時間の過ぎたのも忘れるほどの大賑わいの内に終わりが告げられました。
 今月の成績は次ぎの通りです。
 

 順    位  名                前  前  半  後  半 ハンデ  スコア  
優勝 芳澤千代子

54

54

   
準優勝 山 下   尚  利

56

55

   
三位 椿       清   治

52

47

   
べスグロ 山   田   修   二

42

45

   
ブービー 小   川   房   男

64

76

   
中間賞          
ニアピン 椿         清     治        
  佐    藤    守    利        
  吉    原    京    子        
  中    村    俊    作        
  中    村    俊    作        
  出    羽    邦    夫        
五位 神    保    昌    一

45

48

   
十位 出    羽    邦    夫

50

48

   
十五位 中    村    保    子

54

56

   
二十位 佐    藤    守    利

54

50

   
二十五位 藤    山    秀    明

54

58

   
三十位 小    林          恵

79

76

   





ゴルフボールにも構造改革

 ゴルフ界にも技術革新の波が押し寄せている。主役はボール。このところ、相次いで登場した新型球が、ゴルフの歴史を大きく変えようとしている。
 ひとことでいえば、「飛んで、止まる球」の誕生です。従来、球の飛距離を伸ばすための反発力と、グリーンで球を止めるためのスピン性能は、相反する特性とされてきた。つまり、「飛び」を追求して反発力を高めると、ボールが硬くなってスピン性能が下がり、「止め」を求めて軟らかい構造にすれば、反発力が下がって飛ばない。
 これまで、プロゴルファーは軟らかくてスピンのかかりやすい「糸巻きボール」、ハンデの高いアマチュアは飛んで曲がりにくい硬めの「ツーピースボール」という、嗜好の違いがあった。しかし、現在は後発のツーピース系ボールが劇的な新かを逐げ、長年プロに支持されてきた糸巻きが絶滅の危機に瀕しています。
 火付け役はタイガーウッズ(米)だった。2001年6月の全米オープンを前に、試合の使用球を13歳の時から使っていた米大手メーカーの糸巻きから、新興ブランドのボールに変えた。その直後からのメジャー4連覇など、破竹の快進撃はご承知の通り。
「多層構造」と呼ばれるその球は、大きく硬めのゴムの芯と、表面のカバーという従来のツーピース(2層)の間に、ウレタン系の軟らかい素材を挟んだ方式を採用。反発力を損なわず、ソフトな打感と高いスピン性能を併せ持つという代物で、糸巻きに比べ耐久性もはるかに高い。
一方で、米ツアーで圧倒的なシュアを誇るウッズの旧契約メーカーも、昨秋のツアー19戦中、同ボール使用プロが12勝を上げる躍進ぶりを見せた事が、ゴルフボールの≪構造改革≫に拍車をかけた。他のメーカーも次々と新ボールの開発を進め、ゴルフ用具の使用状況調査では、昨年3月の時点で米ツアーで約70%だった糸巻き系の使用率が、今年3月には約10%に落ち込み、逆に多層系のシェアは昨年から5倍増の約9割に達している。
 米女子ツアーに参戦中の福嶋晃子のように「古いタイプに比べると飛距離も伸びたし、ソフトなフィーリングはやはり数段上」と、糸巻きに固執する選手もいるが、「プロ使用」が売りだった一部の糸巻き球は、既に製造中止。道具の進化によって、競技の歴史が彩られてきたゴルフが、また、新時代を迎えつつある。

90を切るスウィング

 中国には昔から「ちから」を表現する言葉が二つある。「力」と「勁」である。中国武術ではおないみの「勁」であるが、日本にはそれに該当する言葉はない。最小限の力と神経を融合したもの、、凝縮された力、いろいろな筋肉の使い方を複合したもの、と「勁」には様々な解釈がある。この「勁」を発する事、体全体で生み出した大きな力を瞬間的に爆発させる事が「発勁」なのである。
 「発勁」という言葉を知っていますか。中国武術や格闘ゲームでよく耳にする言葉である。理論を知れば、ゴルフが手に取るようにわかり、頭ではなく身体で理想のスウィングがイメージできる。そうすればパワーがなくても格段に飛距離を伸ばすことが出来、スコアアップできる。
 発勁という言葉や理論を知らなくても、無意識にそれを実践している人たちがいる。ゴルフのトッププロや野球のホームランバッターである。彼らは発勁的な身体の動き、タイミングを天性の才能や絶え間ない努力とトレーニングで身につけ、腕力だけでは到底なし得ないところまでボールを飛ばす事が出来る。
 発勁的な動きやタイミングは感覚的なものであるため、言葉だけで理解するのはよほどの天才でない限り不可能である。ゴルフスウィングの「腕の力を抜いて」や「左の壁を意識して」という基本も発勁的な動きやタイミングを伝えるためのものだが頭では理解できてお実際にそのように身体を動かそうとするとイメージがつかめなくなる。
 これは言葉だけを頭で捉えてしまうのが原因で、その根本にある本当の意味を一連の発勁の動きの中で知ることが出来れば、確固たるイメージが出来、短期間で思い通りのスウィングが出来るようになるだろう。
 あなたは「腕の力を抜いてスウィングしなさい」といわれた経験はないだろうか? 腕の筋肉は、曲げる筋肉(屈筋)と伸ばす筋肉(伸筋)が対になって構成されている。何かを持ち上げたり、引き寄せるときに使うのが上腕ニ頭筋などの屈筋で、下したり、押し出したりするときに使うのが上腕三頭筋などの伸筋である。
 ゴルフスウィングで重要なのはクラブを振り下ろす力とボールを押し出すための力。これは伸筋で行うものだ。しかし、腕というものは、力を入れようとすると屈筋が反応してしまうように出来ている。そうすると伸筋に力を入れることが出来ないため、スウィングの際に本来の力が出せなくなってしまう。これを回避するための言葉が「腕の力を抜いて」だったのだ。
 ゴルフの雑誌や指導書によく出てくる言葉「左の壁」。「左側に壁があるようにイメージしてスウィングしなさい」などとあり、その理由として「軸のブレを防ぐため」と書かれているものが殆どだ。確かにブレを防ぐ事は大切だが、この「左の壁」の最大の目的はほかにある。
 車の衝突を思い浮かべて欲しい、走行中の車が障害物に衝突すると、ドライバーはシートベルトをしていても凄まじい力で前方に投げ出されるようになる。これは物理学の「エネルギー保存の法則」という原理に基づいたもので、車が持つ運動エネルギー(スピード)が急停車する事によってドライバーに伝わり、投げ出されるのである。
 ゴルフスウィングでは体重移動と身体の捻転、バックスウィングでパワーを貯め、体重移動と捻り戻し、ダウンスウィングで力を解放、遠心力も使ってボールを飛ばす。その際、得たパワーとスピードを急停止させれば、車が衝突して急停止しドライバーが前方に投げ出されるのと同じ様に、クラブが激しく振り出され、ぼーるにすべてのエネルギーを伝えることができる。この急停止するための障害物のイメージが「左の壁」だったのであります。
 左の壁での急停止を無視したスウィングでは、捻転や腕の振りで貯めた力が逃げてしまい、クラブを振り回した遠心力と腕力だけでボールを打つことになる。しかし、発勁的な動きやタイミングをマスターすれば、身体全体で生み出したエネルギーをすべてボールに伝えることができるので、腕力以上の飛距離を出すことが可能になるのだ。この発勁的な動きやタイミングをマスターすると、効果的であります。